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現場監督

就職活動をしてるとやたらとメールが来る。一日五万通くらいですかね。
俺はなるべくメールを受信箱に残さないようにしてる。読んだメールは全部アーカイブ、糞どうでもいいメールを毎日送ってくるアドレスは初めから受信箱を飛ばしてアーカイブするようにフィルターも設定してる。

で、たまにアーカイブしたメールの中に未読で、かつ実は重要だったメールがないか確認をする。例えばお祈りメールとか、あとはお祈りメールとかですね。
それを今日してると「リクナビダイレクトサービス開始」なるメールがアーカイブされてるのを見つけた。

リクナビダイレクト。序盤のダンジョンで何回も死ぬと隠されてたイージーより簡単な難易度が解放されるゲームがあったりするけど、大体あんな感じのヤツですね。

あんまり考えないようにしてたところがある。リクナビダイレクトとか大学のキャリアセンターとか就職斡旋とかハローワークとか。俺はまだなんとか普通なんだと思っていたいし、これらに手を出すと普通ではなくなるような気がしてた。何を持って普通とするのかは分からないけど、俺はここまで概ね普通にやってきたつもりなんですね。

そのメールを読んでるといっちょ登録してみっか、というような気持ちになってきた。

リクナビからデータは引き継げない仕組みになってた。糞。名前とか生年月日とか大学とか、その辺りを登録。
そこからは「これまでの就職活動を振り返ってみよう!」みたいなコーナーだった。エントリーは何社か?選考には何社進んだか?最終面接まで進んだのは何社か?

プレエントリー:70社
エントリー:13社
面接:9社
最終面接:1社

ご丁寧にフォームの下には「この情報は企業には送られません」と書かれていた。優しくて涙が出てきますね。

次に「就職活動どのステップで躓いたか?」と聞かれた。躓いてる事はやはり前提らしい。打って変わって優しくないですね。またその選択肢が傑作だった。「面接での自己PR」とか「ES」とかは分かるけど「面接に行く」とか「説明会に行く」なんてもんもあった。ダメな人間の事をよく分かってると思う。

まだまだこの先も規模勤務地だとさ職種だとか業界だとか、割と事細かに聞かれた。毒を食らわば皿までというし糞真面目に答えてみた。

エントリー完了。ログイン。
従業員数15人の建設会社が出してる現場監督の求人がベストマッチだそうです。

なるほどね。と思いましたね。

話は変わるけどサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んでる。高校生の時に村上春樹訳の方を読んだので今度は評判の良い野崎孝訳の方を読んでる。
正直ライ麦畑でつかまえては好きだけど、「ライ麦畑でつかまえて」を好きな大学生ってのは陳腐というかいかにも過ぎて、少なくとも俺は「ライ麦畑でつかまえてが好きな大学生」はあまり信用しない気がする。

それにしても高校生の時に一回、就職活動をしながらもう一回読むっていうのはライ麦畑でつかまえてを読むには最適過ぎるタイミングだと思う。